現代人の長時間のデスクワークやスマートフォンの操作、座りっぱなしの生活習慣。
これらにより姿勢は少しずつ崩れていきます。
猫背や反り腰、巻き肩、ストレートネックなど姿勢の乱れは、見た目の印象だけでは済みません。肩こり、腰痛、疲れやすさ、浅い呼吸といった不調にもつながります。だからこそ、「そろそろ姿勢を整えたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
では、どうすればいいのでしょう?
最近、注目されているのが「ピラティス」です。
体幹を鍛えるエクササイズとして知られていますが、なぜこれが姿勢改善につながるのか。不思議ですよね。
この記事では、「ピラティス 姿勢改善 なぜ」という疑問にやさしく、わかりやすくお答えしていきます。
なぜ「姿勢改善」にはピラティスが選ばれるのでしょうか?
ピラティスは、1920年代にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が考案したリハビリ由来のエクササイズです。
最大の特徴は、“姿勢を支える”インナーマッスルにしっかりアプローチする点。表面の筋肉ではなく、深層の筋肉を目覚めさせることで、根本から姿勢を整えていきます。
単なる筋力アップではなく、「正しい位置に体を戻す」ことが目的。まさに身体の“再教育”といってもいいでしょう。
では、なぜピラティスを続けると姿勢が良くなっていくのか。その理由を見ていきましょう。
ピラティスが姿勢改善に効果的な3つの理由
1. 体幹が“内側”から支える力を発揮してくれる
猫背や反り腰などの姿勢不良は、実は“体幹のサボり”が原因のひとつです。筋力不足というより、深層の筋肉がうまく使えていないのです。
ピラティスは、腹横筋・骨盤底筋・多裂筋などをじっくり目覚めさせていくプログラム。無理に胸を張るのではなく、自然と背筋がスッと伸びる「疲れにくい姿勢」が手に入ります。
2. 骨盤と背骨のバランスが整いやすくなる
長時間座っていると、骨盤は前傾・後傾しやすくなります。その影響で背骨のS字カーブも崩れ、猫背や反り腰に……。
ピラティスは、背骨や骨盤の動きを意識して行うエクササイズが中心。滞っていた関節の動きを取り戻し、歪みをリセットする手助けをしてくれます。
骨格が正しい位置に戻れば、自然と美しい姿勢も保ちやすくなりますよ。
3. 「気づける身体」になる
姿勢を良くするには、まず自分のクセに気づくことが大切です。
ピラティスでは、動きながら自分の身体に集中する「ボディアウェアネス(身体認知力)」を高めていきます。
足の裏の重心、肩の高さ、骨盤の傾き……普段は見過ごしがちな小さなズレに気づけるようになると、日常でも自然と姿勢を意識できるようになるのです。
科学的にも裏づけがあります
実は、ピラティスの姿勢改善効果はエビデンスにも支えられています。
たとえば2021年のある研究では、12週間のピラティスプログラムを行ったグループにおいて、体幹筋の厚み、バランス能力、姿勢の整合性がいずれも改善されたと報告されています。
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「姿勢と健康」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/kenkou/ch-05-001.html
ただなんとなく効きそう、ではなく、科学的に見ても「効く」とされているのがピラティスの強みなのです。
もちろん、1回で劇的に姿勢が変わるわけではありません。
でも、週1〜2回のペースで続けていると、「あれ?前より背筋が伸びてるかも」「疲れにくくなったな」といった小さな変化に気づけるようになります。
それは、筋肉が目覚め、骨格が整い、そしてなにより“意識”が育ってきた証拠です。
まとめ
「姿勢改善しよう」と決意しても、姿勢は一時的な“意識”だけでは変わりません。
でも、ピラティスは違います。身体の奥深くから支え直すことで、無理なく、自然に、そして確実に姿勢を変えていく方法なのです。
だからこそ今、多くの人に選ばれています。
もし、あなたも「今の姿勢を変えたい」と感じているなら。
無理な矯正や筋トレではなく、まずはピラティスを体験してみませんか?
明日の自分が、ちょっと誇らしく思えるような変化が、きっと始まります。